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期間限定非公式 小説投下ブログ。黄色い双子への愛と緑の二人への愛であふれてます。 R-18になりました。
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 「特別甘いの」に答えられている……かな……?

 元は拍手お礼用のネタだったのですが、長くなったのでこっちに。

 
 
 あまいゆめ


 すごく美味しそうなケーキだった。

「これっ! リンが全部食べていーのっ?」
「うん。全部リンが食べて」

 向かいに座ったレンがにっこり笑って言うから、リンはすごく嬉しくなった。

「じゃあ、いっただっきまーすっ」
 まんまるのケーキにナイフをいれる。
「リン」
「なに?」
 一番美味しそうなのを自分のお皿にとった。
「リン」
「なーに?」
 フォークで先を切りとり、目の高さにあげてじっくり見た。
 ああ、なんて美味しそうな。
「リン」
 さすがにむかっ、とした。

「今から食べるのになんなのよ!」


「食べる? なにを?」
 へ? と思った瞬間、リンは自分がパジャマ姿でベッドの中にいることを知った。
 隣には身支度が完璧に整ったレン。
「ずいぶん幸せそうだったけど、どんな夢みてたわけ?」

 夢。

 ああ、全部夢だったのか。
 あのおいしそうなケーキも。
 にっこり笑って全部食べていいよっていうレンも。

 そう思ったら、涙が出てきた。


「レンのばかーっ」
「はあ?」
 起き上がってレンの体をぽかぽか叩く。
「すっごく、すっごく美味しそうなケーキだったのにー!」
「け、ケーキ?」
「まだ一口も食べてないのにー!」
「なに!? 夢の中でケーキ食ってたの?」
「まだ食べてないもん! レンのばかーっ」
 リンの手をレンがいとも簡単に捕まえて、リンはレン抱きしめられた。
「良いとこで起こしちゃったんだね。ごめんごめん」
 ぽんぽん、とあやすように頭をたたかれる。
「こんど、ケーキ買ってあげるから」
「ほんとっ!?」
 体を離してレンを見る。
「いつ? いつ買ってくれるの?」
「さあ、いつだろうね」
 笑いながらレンは言う。
「ねえいつ!?」
 身を乗り出すリンの頭をレンが撫でた。
 そして、唇にキスが一つ。
「早く支度しなよ。先行ってるからね」
 そう言ってレンは部屋から逃げるように出て行った。
 リンは叫ぶ。

「ごまかすなー!」




















 ぽちっとおしていただけたら光栄です。

 誤字とかも発見したら遠慮なく言ってやってください。

 はくしゅ

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