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期間限定非公式 小説投下ブログ。黄色い双子への愛と緑の二人への愛であふれてます。 R-18になりました。
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 没小説です。

 没のままなのでいろんなところに目をつむっていただけるとありがたいです……

 ネル→レンリンですよ

 


 愛してるの誕生日 1



「レンはリンのこと“好き”?」
 いつも彼女の質問は唐突。
「“好き”だよ」
 彼がそう言えば、彼女はにこーっと笑う。
「リンもレンのこと“好き”」
 そうして、彼女は彼の腕の中に飛び込むのだ。
 お互い抱きしめあって、満足したらそこで終わり。
 ぱっと離れて、彼女はいつも通りに戻る。

 甘い雰囲気なんて、欠片もない。

 それは所詮、
 幼い子供の恋愛ごっこ。





 あたしは、あの女が気にくわない。

「レンく~ん」
 なによ、似合わない猫なで声出して! あたしよりちょっと年上で髪が長いからって偉そうに! ミク姉の亜種のくせに! べたべたレンにひっつかないで!
 一歩離れたところから睨んでるのに、ばかネルは気にすることなくレンに絡む。レンもなんでそんな楽しそうに応対してるのよ! ばか! あほ! まぬけぇっ!

 って、あ!
 だっ、
 抱きつくなぁっ!

「レン!」
 レンにひっついていたネルを蹴り倒すかの如く(実際体当たりで突き飛ばした)二人の間に割り込んだ。
「部屋でゲームの続きしようっ!」
 レンの腕をとって、答えも聞かずにレンをひっぱって歩き始めた。
「は? ちょ、リン!?」
 立ち止まろうとするレンを無理矢理ひっぱって行く。
「待てよ!」
 レンの足が止まった。リンもひかれて止まる。
「まだ話の途中、」
「やだ!」
 レンの言葉を遮り、リンはレンをにらみつけた。
 その目の端に光るのは涙。

「……わかったよ」
 ため息と共にレンがリンの手をとる。
「ゲーム、するんでしょ?」
 こくん、と頷いたリンを連れて、レンは部屋に戻った。

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