君の声で
君の中に埋めた指を動かせば、細い体が震える。
「ふ……ん゛……」
くぐもった声でさえ、鮮明に耳に届いて、
顔をしかめ、手で口を覆って必死に声を我慢する君は、
自分がどんなに扇情的な姿をしているか、わかってないんだろう。
「ね、手ぇどけて」
口元を覆う手をわざとらしくべろりと舐め上げるろ、上目使いに君が見てきた。
ああ、なんて甘い視線。
「キスできないよ。ほら」
リン、とだめ押しで名前を呼べば、彼女は大人しく口から手を外した。
宣言通りに開放された唇にキスをする。
口内をも犯しつつ、開いている片手でリンの両手首を掴んだ。
それと同時に唇を離し、君の中を音を立ててかき回せば、
「あああっ!」
甲高い声が部屋に響いた。
「や、レン、待っ!」
「待つ? なんで、やだよ」
口を塞ごうと暴れる手をしっかり掴みながらもう片方の手をせわしなく動かせば、
君は体をのけぞらせてかわいく反応する。
「ひ、ゃ、あああっ」
「リンかわいい」
涙の溜まる目元にキスをし、耳元で囁いた。
「もっともっと啼いてよ」
君の声で、オレを一杯にして。
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