WIM
突然手をとらえてぎゅっと握れば、君の肩がびくりと揺れた。
「な、なに?」
そんな心底驚いた顔しなくてもいいのに。
「別に?」
笑いながら答えると、君の顔はむすっとしたものになった。
「じゃあ、離しなさい、よ」
そう言いながら、自分から手を離そうとはしない君が、愛おしくてしょうがなくて。
「嫌だ」
「なんでよ」
ぎゅう、と力を入れて捕まえた手を握れば、それに反抗するように手を引かれた。
その手を離れぎみの体ごと引き寄せる。
「しばらくこのままでお願いします……お姫様」
耳の先まで真っ赤になる君が、愛おしくてしょうがなくて。
世界でオレだけのお姫様。
この思い、どうすれば君に届きますか。
ぽちっとおしていただけたら光栄です。
誤字とかも発見したら遠慮なく言ってやってください。
はくしゅ
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