膝小僧と貧乳
つんつん、と膝をつつかれ、レンは顔をしかめた。
指で触る、キスをする、ぐらいは耐えていたが、つつぅ……と指が膝を滑ったところで、彼はその手を払った。払ったその手で膝を隠す。
座っている椅子がギィ、と鳴った。
床に座って不満そうな顔をするキャミソール姿のリンに言う。
「くすぐったい」
「じゃあくすぐったくないようにするから」
触らせて? と上目遣いでねだるリンに、レンが膝を隠す手を退ければ、リンは満足そうに笑ってまたレンの膝をつつきだした。
「楽しいの?」
「楽しいもーん」
そう言って膝に唇を寄せるリンに、あーそうですか、とレンはため息をついた。
ま、いいけどさ。
ちらり、と顔を上に向けたまま視線だけ下に落とす。
服と肌の間から見え隠れする、決して豊かなふくらみとはいえないそれを盗み見る。
こっちはこっちで楽しんでるしね。
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