終わらない夜
すすり泣く声が部屋にじわじわ広がっていく。
「やめて、レン、やめてえ」
「やだよ」
レンが動けば、泣き声は啼き声に早変わり。
快楽に身を震わせるリンにレンはキスをした。
「気持ちいいでしょ、リン」
こことかどう、とレンが違う動きをすれば、リンは歯を食いしばって快楽に耐える。
けれどそれは、女の体を知り慣れたレンの前では無駄な抵抗で。
すぐに甘い声がリンの口からこぼれた。
「おね、が、っ……ほんとに、やめ、てぇ」
「やだってば」
ぐっとねじ込めば、リンの体がのけぞった。
快楽にうつろになるリンの目をのぞき込み、レンは言う。
「リンが、レン大好き愛してるって言ってくれるまでやめない」
弱々しく首をふるリンを無視して、レンは白い体を抱きしめた。
胸元にキスマークつけて、小さな胸を舐めあげて、レンは呟く。
「あんな男になんか、やるもんか」
望むものは手に入らないと知りながらも彼は彼女を抱き続ける。
夜が終わらなければいいのに、と思いながら。
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