Shape of love
目を開けても黒しか見えない空間の中。
疲労感の残る体を動かせば、裸の体がそのぬくもりに触れた。
深い眠りに落ちているあなたの規則正しい寝息を聞きながら、
四つんばいのあたしはあなたに近づく。
どんな形でもいい。
あなたの傍にいられるなら。
足を踏み出すと同時に、中からそれがこぼれ出た。
どろり、と、体から出て太ももをつたうその感触に、笑みがこぼれる。
どんな形でもいい。
あなたに愛されるなら。
手をのばして、太もものそれをすくいとった。
注がれた時にあった熱はもう消えてしまったけれど、
あなたのものだと思うだけでどうしようもなく愛おしくなるそれに、唇を寄せる。
名前を呼ばれなくてもいい。
好きも愛してるも、なくてもいい。
ただ、そばにいさせて。
これさえもらえれば、それでいいから。
ぽちっとおしていただけたら光栄です。
誤字とかも発見したら遠慮なく言ってやってください。
はくしゅ
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