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期間限定非公式 小説投下ブログ。黄色い双子への愛と緑の二人への愛であふれてます。 R-18になりました。
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 ネルがテラ空気www

 そして終わらないwwww

 


 愛してるの誕生日 2


「リン、お前、最近ちょっとわがまますぎ」
 その言葉に、どきっとした。

 だって、
 自覚が、あったから。





 出かける準備を整えていれば、きょとんとしてリンが聞いてきた。
「レン、どこ行くの?」
「仕事」
「なんで? 今日はなんにも……」
 ああ、昨日は結局一日中ゲームで、言ってなかったか。
「オレだけのがあるの」
「レン、だけの……ソロ、なんだ」
「違うよ。ネルと一緒」

 リン以外の人、しかも亜種と一緒の仕事ということに、多少の不安はあるけど、緊張するほどじゃあない。
 まあ、なんとかなるだろう、とレンは出かける準備を整えた。
「それじゃ」
 ドアノブを掴み、行ってきます、と
 言うのと同時に、背中の服を捕まれた。
 そのまま後ろに引っ張られる。

 予想していなかった出来事だったため、レンは派手に転び、腰を強かに打ち付けた。
「痛ってぇ……」
 犯人は一人しかいない。
「リン、なにすんの」
 レンが転んでいる間に扉の前、つまりレンの前移動したリンは、扉に背中を貼りつけて塞いでいる。
「……やだ」
 なにが、とこっちが聞く前に、リンの目から涙が流れた。
「嫌! 行っちゃやなの!」
 涙腺が破裂したんじゃないかと思うくらい、唐突に、盛大にリンが泣く。
「やだ、やだ、行っちゃやだ」
 床にぼろぼろと涙が落ちる。
 いつもと違う泣き方に、どうしようか迷ったが、レンは転がっていた仕事鞄をつかんで立ち上がった。
「……やだって言われても、仕事だし」
「仕事でも嫌ぁっ」
 リンが叫ぶ。
「ネルとなんでしょうっ!? ネルとだけは絶対嫌なのっ!」
 リンの言うことがいつものわがままっぽくなってきて、ため息が出た。
 この間から、リンはやけにネルに対してつっかかる。
 ミク姉とかメイ姉がどんなに近くにいても、気にしないくせに。
「また、わがまま」
「だって! だってリンがっ」
 そこで、リンの言葉が止まった。
 オレの顔を見たまま、黙りこむ。



 続きが出てきたのは、数秒後。
「リンが一番……レンのこと好きなのに、大好きなのに」

 先ほどとはうってかわって静かに泣くリンに、
 オレは棒立ちのまま、何もできない。
「ネルはリンのレンをとろうとするんだもん」

 だからネルなんて大嫌い、とリンは泣いた。
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