もう 分。Ⅱ
「ちょ、ねぇ、レン!」
乱れたシーツの上、一定のリズムで体を揺らしながらリンが言う。
「も、むりぃ、あぅ!」
腰を動かすたび、リンの言葉は途切れた。
目の端に光るものは、涙だろうか。
「まだ、もうちょっと」
細い腰に指を這わせながら言うと、泣きかけの声が上がった。
「それ、さっき、も、聞いたぁ」
「そうだっけ」
ごまかしをこめて腰の動きを早くする。
すぐに反応は返ってきた。
「や、あ、待っあっ、いっ!」
リンの体が跳ねる。
その艶かしさにオレは微笑んだ。
「ねぇ、何回目?」
耳元で囁くように聞くが、くたっとしたリンは答えない。
動かない唇にキスをしてオレは言った。
「もう少し、付き合ってよ」
体を繋げて1時間。
ぽちっとおしていただけたら光栄です
はくしゅ
PR