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期間限定非公式 小説投下ブログ。黄色い双子への愛と緑の二人への愛であふれてます。 R-18になりました。
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 兎月さんの執事とお嬢様に心打たれて書いてみた……


 ら、なにかいてるんだろうね私。


 イケレンもマセレンも通り越してエロレン注意です。

 ちゅーなんてもんじゃない、と私は思う。




 兎月桃乃様に捧げ……らんないレベルにしてどうすんのさ私。



 エロレン対策出来た人は続きからどうぞ。


 執事とお嬢様



 力の限り、もう名前も忘れた赤髪の男の頬をはたいた。
「汚い手で私に触れないで! この無礼者!」


「お嬢様?」
 狭い馬車の中、目の前に座る彼の声に、私は異様なほど体をびくつかせてしまった。左耳をかく手も止まる。
「なに?」
 必死にいつも通りに装うが、常に隣においている彼には通じないようで。
「何かあったのですか」
「別に? なんでも?」
 そう言いながら、私はまた左耳に爪をたてる。

 気持ち悪い。あの男の感触がまだ残っていて。
 お兄様の勧めで仕方なくだったけど、やっぱり会わなければよかった。
 こんな、こんな気持ち悪さを味わうことになるなんて。

「お嬢様」
 足元に注いでいた視線を上にあげると彼が私の顔を覗きこむように目の前にいた。余りの近さに顔が熱くなる。
「なにがあったのですか」
「な、んでも」
 責められているような目が怖くて、左耳を隠すように顔をそらす。
 けれど、両手で掴まれて無理矢理元に戻された。
「お嬢様」
「なんでもない」
 左耳にあてた左手を動かす。と、その手も掴まれた。
「傷になってしまいますよ」
 彼が私の左側の髪をかき分ける。
「ああ、もう赤くなって」

 見られてる。
 そう思ったとたん、吐きそうなほどの嫌悪感でいっぱいになった。

「見ないでっ!」

 彼の手を払う。
 驚きにみちた彼の顔を見たとたん、しまったと思った。
 でも、遅くて。



「あうっ」
 掴まれた両肩が痛い。馬車の壁に当たった背中も痛い。
 視線が痛い。
「なにがあった」
 低い声で問われる。
「い、痛い」
 思わずそう言うと、はっとした顔をした彼は手を放してくれた。
 小さな声ですみません、と言いながら、私の顔を覗き込む。
「で、なにがあったんです」
 質問はやめてくれないらしく、まっすぐな目から私は逃げながら言う。「なんでもな」
 い、を言う前に唇をふさがれた。




「言ってください。なにがあったんですか」
「だから、なんでも、ないの」
 とぎれとぎれにそう言った。
 酸素が足りなくてくらくらする私の前で、彼はため息をつく。
「言わないと、もっとしますよ」
 なにを、とは、言わなかった。言われても、困るけれど。
「ほら、早く言って。なにがあったんです」
 涙目で、私は目の前の彼を見る。
「……お前、本当に私の召使い?」
「言ってください、お嬢様」
 にっこり笑う彼に、私はため息をついた。
「別に、たいしたことじゃ……」
「私が馬車を呼びにあなたの元を離れた間、なにがあったんです」
「……耳、元で」

 話始めたとたん、あの感覚がよみがえってきて、私は左手を耳に伸ばした。
 なんでもない。あんなの、なんでもない。

「ただ、耳元で、いやらしく囁かれただけよ」
 感じたあの生暖かさを消したくて、耳に爪を立てる。
「大丈夫。思いっきりひっぱたいてやったんだから」
 大丈夫じゃない。すごく気持ち悪い。
「だから、気にしないで」
 今すぐこの耳を切り落としてしまいたい。

 耳を触る手が掴まれた。邪魔しないでほしいのに。
 そう思った直後、彼の顔がどんどん接近してきた。
「ちょ、っと」
 逃げようとしても、狭い馬車の中には逃げ場はない。
 また。と、身を強ばらせたが、彼の顔は私の顔の左側にそれていった。
「れ、ん?」

「お嬢様」

 耳元で言われた。耳に唇が触れた気さえする。
「どうですか」
 なにが? という疑問は声にならなかった。体を走るぞくっとした感覚に体が強ばっていく。
「忘れられそうですか」
 耳たぶに触れる柔らかい感触に、息を呑む。
「無理そうですね」
 耳元でため息をつかれた。もう、いい加減にしてほしい。
「ねえ」
「失礼します」


 感じたこともない柔らかい感触を、耳に受けた。


「ひあっ」
 声が出る。

 口をふさがれた。
「御者に聞かれては、いけませんから」



 そこから先は、もう覚えてない。
 彼から逃げようとしてたのに、いつの間にか抱きしめられていたのは覚えてる。
 でも、それだけだ。
 なにかを言われたような気もするけれど、記憶にない。



「お嬢様。そろそろ着きますから、準備してくださいね」
 彼は、何事もなかったかのように言った。
 批難を込めて睨みつけてやると、彼は苦笑した。
「そんな目で見られたら、またやっちゃいますよ?」
 狭い馬車の中でも彼から一番遠いところに移動し、両手で左耳を隠す。
 そこはまだ少ししめっていて。
「冗談です」
 笑う彼を、今日ほど憎らしく思ったことはないと思う。
「お前、ホントに私の召使い?」
 聞くと、彼はさらににっこり笑った。
「はい。私の主人は、リン様だけですよ」
































 ぽちっとおしていただけたら光栄ですはくしゅ

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